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  • 出版業界とビッグスリーの動向
    出版業界とビッグスリーの動向

    現在、国内には約3600社の出版会社があるとされており、そのうちの7割ほどが東京に本社を構えています。中でも、千代田区は大手出版社が集中しており、エリア一帯が出版城下町となっています。帝国データバンクによると、2012年度の各社の売上では、売上高上位10社のうち7社で減収となっています。

    逆風の中でも善戦の集英社

    出版業界で落ち込みが激しいのは、書籍よりも雑誌の方で、雑誌を収益の柱としている出版社にとって、死活問題となっています。最近では異業種との連携などに新たな可能性を模索しています。苦戦続きの出版業界の中でも、比較的に善戦しているのが、常に売上トップの座を守っている集英社です。1925年創業の同社は、小学館と共に一ツ橋グループを形成しており、「週刊少年ジャンプ」を主軸に各種週刊誌を出版しています。それ以外にも、文芸書や文庫などを出しており、圧倒的な発行点数を誇っています。特に、集英社の女性誌は売上が好調で、激戦である女性ファッション誌において、首位をキープしています。

    漫画・アニメ業界の一翼を担う講談社

    集英社に次いで業界2位の売上高を誇っているのが、1938年創業の講談社です。元は講談に特化していた「大日本雄弁会」が前身で、現在は光文社や星海社を傘下におく、音羽グループを形成しています。週刊誌では、「週間現代」や「フライデー」を刊行しており、社会的な発信力に定評があります。文学作品に関しては、江戸川乱歩賞を後援しており、受賞作品が同社から発行されています。漫画雑誌では、「少年マガジン」などがあり、日本の漫画・アニメ業界の一翼を担っています。特に、2009年に少年マガジンで連載された「進撃の巨人」は、社会現象になるほどの盛り上がりを見せました。

    子供達と共に成長の小学館

    集英社と共に一ツ橋グループを形成している小学館は、売上の面でも第3位の位置を占めています。創立は1945年で、小学生向け出版物を主に刊行していました。それ故、児童向けの雑誌や教育書などに強みがありましたが、昨今、この分野でも落ち込みが続いています。その背景には、やはり少子化問題があり、かつて一世を風靡した「小学◯年生シリーズ」は、現在1・2年生のみとなっています。コミック誌に関しては、「少年サンデー」や「コロコロコミック」など根強いファンをもつ雑誌を数々刊行しています。中でも、2014年にコロコロコミックで連載された「妖怪ウォッチ」は、関連グッズが爆発的に流行したことでも知られています。

    多様なメディア戦略を図る角川書店

    出版業界のビッグスリーが、逆風の中でも善戦している中、新たな活路の探求で格闘しているのが角川書店です。現在は、株式会社KADOKAWAの社内カンパニーとなっており、内部組織として独立しています。2014年には「ニコニコ動画」のドワンゴと経営統合を果たしており、多様なメディア戦略を図っているわけです。