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    各年代で活躍した小説家情報

    小説家の世界とは厳しいもので、有名な文学賞を受賞しても、次の作品が面白くなかったらあっという間に忘れられてしまいます。一方で10年・20年単位で長い期間安定して活躍する小説家もひと握りながら存在します。各年代でどんな小説家が活躍したのでしょうか。

    1970年代・1980年代

    まず1970年代です。この時代に際立って活躍したのが司馬遼太郎と山崎豊子の2人です。司馬氏は「坂の上の雲」「跳ぶが如く」といった作品を、山崎氏は「華麗なる一族」「不毛地帯」をこの時代に大ヒットさせました。続いて1980年代に入ると新たに何人かのヒットメーカーが誕生しました。ミステリー分野では西村京太郎と赤川次郎の人気がすごく、ハイペースで発表する大衆性の高いミステリー作品は軒並み大ヒットしました。純文学分野では1970年後半デビューの村上春樹が、大衆文学分野では渡辺淳一が年間ランキング上位に入るヒット作を多数生み出しました。その他、1989年には吉本ばななブームが起き、年間ランキング上位は彼女の作品で埋め尽くされました。

    1990年代

    1990年代に入っても純文学分野の村上春樹、大衆文学分野の渡辺淳一の人気は突出しており、この年代でも10年を通じてたくさんの大ヒット作品を生み出しました。ミステリー分野では赤川氏の人気はやや衰えるも、西村氏は10年を通じてたくさんのミステリー作品をチャート上位に送り込み、盤石の人気を築きました。また、海外作家になりますが、シドニィ・シェルダンというアメリカのミステリー作家が1990年前後から日本でも大活躍し、1年に一度くらいのペースで発表される新作は、毎年、年間チャートの上位にランクインし、特に1990年代前半においては村上氏や渡辺氏と並ぶほど、もしくは上回るほどの高い人気ぶりでした。

    2000年代

    2000年代に入ると、また新たなヒットメーカーが誕生しました。その中でもミステリー中心に様々な作品を発表する東野圭吾・宮部みゆき、エンタメ作品中心の伊坂幸太郎の3人は、2000年代に入って急激に人気が伸び、トップ作家となりました。また、村上春樹人気は衰えるどころかますます上昇し、特に2009年発表の「1Q84」に関しては、その売れ行きのすごさが大きくメディアで報道されました。海外作家分野では英国のJ・K・ローリングの「ハリーポッター」シリーズが毎作品100万部を超える売れ行きとなり、この時代に最も活躍した海外作家と言えます。

    2010年代に新たに誕生したヒットメーカー

    2010年代に入ると、エンタメ分野で新たなヒットメーカーが誕生しました。まず有川浩がその代表的な存在で、彼女による大衆性の高いエンタメ小説は安定して高いクオリティーがあり、映像化された作品も軒並みヒットして国民的な作家へと成長しています。また、企業をテーマにしたエンタメ小説を得意とする池井戸潤の作品も次々にヒットしました。特にTVドラマ化された「半沢直樹(原作とはタイトル違う)」は最終回の視聴率が40%を超えるヒットを記録して社会現象となり、彼も国民的作家となりました。

    人気の維持は難しい

    こうやって何十年かの歴史を振り返ってみると、10年間活躍出来た人は多くいるものの、20年以上高いレベルで人気を維持することが出来た作家は、村上春樹氏や西村京太郎氏をはじめ、何人かしかいません。会社員は定年まで活躍できるほか、芸能界(タレント・俳優)でも何十年も活躍し続けている人は多数いる中、やはり小説家の世界はとても競争・流行りすたりが激しいことがよくわかります。