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  • 売れるエッセイ本とは
    売れるエッセイ本とは

    「作家」とは小説家がすべてではありません。ノンフィクション作家も多数いるほか、エッセイストも立派な作家です。その一方で、時代時代の「時の人」が書いて、国民的大ヒットとなったエッセイ本が歴代の本の中には多数あります。一体、どのような作品が売れやすいのでしょうか。

    ダウンタウンブームの中で生まれたベストセラー

    1990年代半ば、お笑いコンビのダウンタウンは一世を風靡していました。そして、コンビのボケ担当の松本氏が1993年から週刊朝日にて連載していた爆笑エッセイを一冊の本にまとめ、「遺書」というエッセイを発売。圧倒的な面白さが話題となり、長くチャートの上位にランクインし続けるロングセラーとなり、200万部を超える大ベストセラーとなりました。翌年に発売された「松本」という第2弾エッセイも、「遺書」ほどではないものの大ヒットしました。一方、浜田雅功氏も当時、ファッションセンスの良さが話題となって街に浜田氏のファッションを真似する若者「ハマダー」がたくさん現れるほど、ボケの松本氏同様に強い影響をもっていました。そんな中、1995年末に発売した初のエッセイ本「読め!」も、浜田氏が当時もっていたカリスマ性の強さ、本自体の面白さにより、約100万部の大ヒットを記録しています。

    女性漫画家からもベストセラー作品が生まれました

    1989年秋に「ちびまる子ちゃん」がフジテレビ系でTVアニメ化され、圧倒的な面白さからたちまち国民的人気アニメとなりました。翌年1990年には視聴率40%近くを獲得したり、主題歌がレコード大賞の大賞を受賞するなど空前のちぴまる子ちゃんブームが起きていました。そして主人公「まる子」のモデルとなっている作者のさくらももこ氏にも大きな注目が集まるようになっていきました。そういった状況の中で発売されたエッセイ本「もものかんづめ」は、読んでいて爆笑してしまう傑作エッセイという評判が広まり、約200万部の売上を記録したのです。
    その他、1990年前後にトレンディドラマブームというものがあった中、原作の提供元として一番人気があった柴門ふみ氏も「恋愛論」という恋愛系エッセイを1990年に発売し大ヒットしました。また、翌1991年には自身の漫画作品を原作としたドラマ「東京ラブストーリー」が社会現象になるほど大ヒットしたため、こちらの場合も作者にスポットが当たり、1990年から1991年にかけて超ロングセラー作品となりました。

    幻冬舎・見城徹氏プロデュースのエッセイも次々にヒット

    幻冬舎の見城徹氏は出版業界随一のベストセラー仕掛け人と呼ばれています。彼の手がけるエッセイは実に巧みな事前準備と発売後の宣伝の仕方により、たくさんのベストセラーが誕生しているのです。郷ひろみさんが離婚発表のタイミングで発売され「すべては本に書いてある」と発言したことで大ヒットした「ダディ」がその代表格です。

    エッセイ本を売るにはタイミングが重要

    ダウンタウンのベストセラーも女性漫画家によるベストセラーも、どれもブームの真っただ中で発売された事が好影響となり大ヒットした部分があります。郷ひろみさんの「ダディ」も離婚のタイミングで発表し、離婚に至るまでの経緯が詳しく本に記されていることにより売れました。そのため、エッセイ本は基本的には売れないもので、売れるには何らかの追い風が必要なジャンルの本と言えるようです。