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    孤高の大手出版社、宝島社

    宝島社は2000年代以降、特にファッション関連の書物にて出版業界とファッション業界に大きく貢献した大手出版社です。一方でリアル書店との結びつきを大事にしているため、電子書籍には徹底した反対派であることを表明しています。そんな宝島社は今後、どのように経営の舵を取っていくのでしょうか。

    宝島社という出版社とは?

    宝島社とは1971年創業の会社で、もともとは社名が違った上、違う業種の会社でした。
    しかし、1974年に雑誌「宝島社」を創刊したのをきっかけに出版社への業態転換が進み、1993年には旧社名から「株式会社宝島社」へと社名変更しました。その後、主にファッション誌を次々に創刊し、街の書店とタッグを組んだ匠な戦略で、創刊した各雑誌を人気雑誌へと育てあげてきました。
    近年もファッション関連の雑誌やムック本の出版が多く、ファッションに強い出版社であるのが特徴です。

    近年の宝島社の功績

    出版業界は1990年代後半からひたすら縮小が進んでいます。
    そんな中、宝島社は2000年代に入り、立ち読み防止という意味合いも含めてファッション誌に付録をつけるようになりました。
    書店では宝島社の雑誌は雑誌のページ内に付録を挟み、ひもなどで雑誌全体が縛られ、立ち読みできない形で書店に並べられる形態がとられました。
    そして、付録に関して実用性が高いものが多いということと、立ち読み出来ないので表紙に惹かれたら買うしかないという相乗効果により、各雑誌は一気に部数を伸ばすようになりました。
    また、会社の業績アップによって付録により多くの予算を投じられるようになり、付録の質をさらに高めることに成功しました。
    特に「Sweet」という雑誌は、付録の実用性の高さが話題となり、2010年にはついに発行部数100万部を突破し、CanCamを抜いて発行部数日本一のファッション雑誌にまで成長しました。

    電子書籍には徹底反対の姿勢

    そんな宝島社ですが、経営方針面では大きな方針があります。
    それは、リアル書店との結びつきを他の出版社以上に大事にしており、社内スタッフが頻繁に書店スタッフと顔を合わす関係のため、リアル書店を潰す大きな要因となるといわれる電子書籍には徹底反対の姿勢を一貫して貫いている点です。
    この方針は、「電子書籍徹底反対」の方針を公式的に表明して以降、まったく揺らいでおらず、電子書籍・雑誌が一気に普及した近年に至っても、他社が次々に電子書籍事業を活発させる中、宝島社だけは紙の書物だけを発行し続けています。

    宝島社の未来とは?

    紙だけで事業をしている宝島社が生き残っていけるかは業界内外から注目されています。そして、予測としては中小企業にはそれは無理ながら、国内でTOP5に入るほどの大きな規模の出版社である宝島社の1社に限っては例外と言われています。方針を変えずに紙商品だけで勝負し続ける場合でも、年商はそんなには上がらないかもしれませんが、戦略次第では十分やっていくことができるというのが大方の予測です。