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    文庫書き下ろし小説を読んでみませんか?

    電子書籍が普及し始めてから、中間コストカットなどにより本1冊の平均単価が従来より明確に下がりました。一方で、電子書籍反対派(紙書籍奨励派)の作家などが文庫書き下ろし小説を書くケースが増え、この分野に注目が集まっています。

    文庫書き下ろし小説増加の背景

    2010年にアップルが「iPad」を発表して日本でも発売されて以来、日本では一気に電子書籍文化が根付きました。また電子書籍化されていない作品に関しても、読者自らor業者に依頼して紙の本を裁断してスキャナで電子書籍化できるようになり、いわゆる「自炊」も当たり前のように行われるようになりました。そして、自炊したものは除いて電子書店で販売されている電子書籍とは流通費・紙代・インク代といった中間コストをカットできるため、必然的に紙版よりも安く販売されるようになりました。その結果、平均的に1500円以上する「紙の単行本」の高額さが目立つようになり、紙の単行本の売れ行きが落ちてきました。しかし、作家の中には東野圭吾さんをはじめとして、電子書籍に対して否定的な意見をもつ作家も少なくなく、そんな作家たちは安い電子書籍に対抗できる商品を探るようになり、文庫書き下ろし小説という分野に注目する作家が新たに現れ始めました。

    文庫書き下ろし小説の魅力を広めた東野圭吾

    安い電子書籍に対抗できる商品をいち早く探し始めた大物作家としては東野圭吾さんが有名です。電子書籍に強く反対する彼は、iPadが誕生した2010年から実業之日本社の「いきなり文庫」という書き下ろし文庫小説内にて作品を発表し始めました。すると彼の書き下ろし単行本小説は2000円弱という高額商品のため、お金に余裕がないと手が出せないものでしたが、安い文庫価格が受けて第1作目の「白銀ジャック」は発売後すぐに100万部を突破しました。そして、この件は大きく報道されて文庫書き下ろし小説に対して出版社・書き手・読者が注目するきっかけとなりました。これをきっかけとして出版社・書き手としては苦肉の策ではあるものの、文庫書き下ろし小説というものにも手を出すようになり、現在では様々なヒット作が誕生しています。なお、東野圭吾さんは2013年に実業之日本社とのタッグで2作目となる文庫書き下ろし小説「疾風ロンド」を発表し、こちらの作品も前作並みの圧倒的なおもしろさと安い価格の相乗効果で発売後すぐに100万部を突破しました。

    文庫書き下ろし小説のよいところ

    言うまでもありませんが、文庫書き下ろし小説の良いところは、通常の小説は単行本の発売から文庫化までは2年くらいの間隔が空きますが、人気作家の最新作品が文庫化を待たずして、そして安いコストで読める点です。また文庫書き下ろし小説は作家にとって新規顧客を獲得するための「試供品」的な部分があるため、相当力を入れて本気で作品を作っているケースが多い傾向にあります。そのため、確実におもしろい作品が読める傾向にあるのも特長です。

    是非、一度読んでみましょう

    世の中には絵のある漫画を読むのは得意だけど、絵のない小説を読むのは不得意とする人が多いといわれます。しかし、小説を読むことは想像力の向上に有効であるほか、漫画より読むのに集中力が必要になるため集中力のアップにもつながります。そして、単行本小説よりも明確に安いので、何か周囲で面白いと話題になっている書き下ろし小説があったら是非試しに読んでみませんか。漫画本同様に持ち運びも容易です。