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    文筆家、星野源の魅力とは

    歌にドラマにと多方面でマルチな活躍をみせている星野源さん。もともとはSAKEROCKというインストゥルメンタルバンドでギターとマリンバを担当する一方、大人計画の役者としてドラマや舞台に出演していました。並行して雑誌にエッセイを寄稿してきた文筆家としての星野源さんの魅力は一体どこにあるのでしょうか。

    ユーモアを交えた表現と死生観を感じさせる不思議な魅力

    星野源さんの処女作は「そして生活はつづく」というエッセイ集です。歌手としてソロデビューする前の2009年に出版されているこのエッセイ集では、子どもの頃の話やSAKEROCKでのファーストアルバムのレコーディングとおじいちゃんの思い出など、星野源さんのベースとなる部分にまつわるエピソードが面白おかしく描かれています。星野源さんのラジオなどを聞いたことがある方ならその明るく、人が大好きな部分をご存知かもしれません。しかし小学校の頃は暗い性格だったと公言していて、当時の様子も本人の言葉でつづられています。その後音楽や演劇と出会うことで自分の中のもやもやした部分を発散する方法を発見し、どれか一つに絞れなかった結果が現在のマルチな活動へとつながっていっていることがわかります。

    「蘇える変態」で完全復帰へ

    2012年の年末、レコーディングを終えた直後にくも膜下出血で倒れたときのことが「蘇える変態」というエッセイ集で克明に描かれています。基本的には面白おかしく、時に下品になりすぎない程度の下ネタなども交えつつユーモアあふれる文章で日々のことをつづっているのですが、エピソードが時系列で掲載されているため、2012年に倒れたところからはかなりリアルに手術前や入院中のことが書かれています。読んでいて苦しくなるような部分も、本人の生きたいという前向きな姿勢に後押しされますし、真面目になりすぎないようにくだけたエピソードを盛り込んだりするサービス精神が垣間見られる点からも、星野源さんという人間の懐の深さを感じることができるでしょう。

    エッセイだけでなく、対談集や雑談集も

    星野源さんはエッセイの他にも、ソロデビューするきっかけにもなった細野晴臣さんとの対談集や、いろいろな人との雑談集も出版してきました。エッセイとはまた一味違い、人ととの会話の中からものの見方や創作活動への思いが垣間見えて、とても面白い作品ぞろいです。音楽や役者としてもさることながら、文筆家としての活躍もますます期待できそうです。