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  • 日本の出版社の勢力図(3大総合出版社について)
    日本の出版社の勢力図(3大総合出版社について)

    日本には数え切れないほどたくさんの出版社があり、それぞれ特定のジャンルに特化した出版社が大半です。そんな中、この国には「三大総合出版社」と呼ばれる出版社があります。それぞれ微妙に特色が違うため、各社の歴史も含めて3社をご紹介します。

    学習系書物に強めの小学館

    三大総合出版社のまず1社目としてご紹介するのは小学館です。
    この出版社は1922年に創立され、もともとは主に小学生向け学習書物出版中心の出版社でしたが、その後事業を拡大していき、あらゆる書物・雑誌を取り扱う総合出版社となりました。ただし、もともとが学習系出版社だったこともあり、現在も3社の中で一番学習系書物と雑誌に強いのが特徴です。

    ファッションに強い集英社は、総合出版社という存在から進化中

    2社目は小学館から枝分かれしてスタートした集英社です。
    この会社はもともとは小学館内の趣味・娯楽系書物を扱う部門でしたが、1926年に独立し、集英社という出版社が誕生しました。その後、様々な娯楽系雑誌を創刊し、それぞれの雑誌を人気雑誌に育てあげました。1970年代あたりからはファッション誌も続々創刊し、「ファッション誌の集英社」と呼ばれるくらい、ファッションに強いイメージのある出版社となりました。そんな歴史がある中、近年ではこれまで築き上げてきたファッション業界との強いコネを武器に、本格的なファッション通販サイトを運営しています。そして現在、そのサイトが急成長して会社の業績に大きく貢献している事で有名です。通販事業の成功により、総合出版社からさらに進化した存在となってきており、出版業界が先細りしていく中、今後さらにどのように経営を多角化させ、どう成功するかという点に業界中の注目が集まっています。

    家族経営を貫いてきた講談社

    3社目の講談社は、学習系やファッション系など、特定ジャンルに特に強いというわけではない出版社です。
    ただし、あえていうと文芸作品に強めで「野間文芸賞」「野間文芸新人賞」という文学賞は、日本の文学賞の最高峰の一つに数えられています。また、会社の経営に関する特徴として知られるのは、1909年に初代の野間清治氏が事業を興して以降、子孫が歴代社長として会社を率いてきた家族経営的な総合出版社であるという点です。そして、時代を先読みするのがうまく、電子書籍が出てきた頃から、柔軟な思考で電子書籍に拒絶姿勢をとらず、電子書籍事業を率先して推進してきたのがこの会社です。

    それぞれ違った戦略をとっていておもしろい

    3社は、出版不況の中で異なった戦略をとっています。ファッション事業強化など事業が多角化する集英社、学習系商材に相変わらず力を入れる小学館、時代を先読みするのがうまい講談社は電子書籍への取り組みをますます強化しています。現在、異なった戦略をとる上位3つの総合出版社の業績が出版不況の中でどのような経過をたどるのか、業界の内外から大きな注目が集まっています。