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  • 明日を生き抜くあなたたちへ
    明日を生き抜くあなたたちへ

    やなせたかし「明日をひらく言葉」という本は、やなせたかし先生が大好きな従妹から私へ贈られました。
    従妹はただこの一冊の本を「読んでみて」と手渡しただけでした。
    辛いときは誰にだってある、この本の中のやなせたかし先生の人生を見て「生きていこう」そう思ったのです。

    なんのために生まれてなにをして生きるのか

    本を開くとすぐに目に入った最も印象深い言葉です。これは「アンパンマンのマーチ」の一節です。この問いかけを自分自身にしていたやなせたかし先生の生まれと育ちの人生が本の中に描かれています。体力、才能、容姿に常に劣等感を抱いていたやなせたかし少年は逆風の中で生きてきました。自殺を考えたこともあるが、それでもなんとか生きてきたそうです。「なんのために自分は生きているのか」その答えもわからないまま生きている、これは世の中に生きる人々のテーマなのではないだろうか、だんだんと深い問いかけの中にはまっていく気がしました。やなせたかし先生も遅いながらも60歳を過ぎる頃、「人生の喜びとは何か」と考え、人を喜ばせることだと気が付いたそうです。辛い時期を迎えていた私にはそのヒントが新たな道へと繋がっていく光が見えました。

    本の中に残した言葉の数々

    2ページに一度、これまでやなせたかし先生が残した言葉が記載されています。どの言葉も次のページにその言葉の持つ意味を教えてくれています。これまで逆風の中、漫画家としても遅咲きのやなせたかし先生の人生だからこそひとつひとつの言葉が息をし、読者の私たちの胸に飛び込んでくるのです。「アンパンマンのマーチ」や「てのひらを太陽に」の歌の詩にも込められた想いがあります。「生きているからかなしいんだ」という言葉は悲しみがなければよろこびはない、不幸にならなければ幸福はわからない、人生とは悲喜こもごもに生きていくことを教えてくれています。

    世界最弱のヒーロー

    本の中でアンパンマンというヒーローの特徴を語っています。そのヒーローは世界最弱、おなかをすかしている子には自分の顔を食べさせるという、どこを探してもいないヒーローです。けれど、誰かが困っているときは、たとえ火の中でも飛び込んでいく、やらなければならないときには勇気を出して戦うのです。そして、そのことを威張らない、なぜなら、ただ困っている人を勇気と愛で助けているだけなのです。善と悪はいつだって助け合い共生しています。バランスをとることの大切さを知り、これからの人生の一歩となるのです。

    握り拳から生まれる生命力

    アンパンマンという絵本の中のキャラクターの手は全て丸く描かれています。それは、「握り拳」を作り、ぎゅっと丸めた手の中に力や気合を入れ、考えを決意に変えることができるからだそうです。同じように握り拳を作ると自然に力がみなぎってくる感じがします。悲しいとき、絶望したときには握り拳を作り、涙を拭うことをこの本の中のやなせたかし先生に教えてもらいました。涙を拭った視界は世界が変わったように輝き、「生きてやる」と強い生命力にあふれるのです。

    未来へ進むために

    これから歩んでいけば辛いことや悲しいこと、大切な誰かや何かを守ること、それぞれの人生で出てくるでしょう。そのときはぎゅっと握り拳を作り、その手の中に未来へとつながる前進を決意してみてください。そしてこの本の言葉の力を信じ、迷ってもいい、わからなくてもいい、自分自身が生きることの大切さを心で感じ、その一歩を踏み出してみてください。