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    草薙龍瞬氏の「反応しない練習」で心を洗う

    モラハラ・パワハラ・セクハラといった社会情勢の中、ぎゅうぎゅう詰めの社会で生き続けることに疲れを感じている日本人。そんな混迷の時代に尊ばれてきた先人の知恵を分かりやすく伝えてくれる本を、今回はご紹介します。

    荒れた心を癒してくれる力を持つ「古くて新しい仏教」

    草薙龍瞬さんが書かれた「反応しない練習」という著書には、いわゆる宗教としての仏教に対する胡散臭さがありません。あくまでもブッダを一人の人間として捉えて書かれています。
    過去世や来世といった不確定な要素を「妄想」と一蹴し、今この時に向き合う大切さを教えてくれます。ただお経を上げれば救われるといった他力の考えによる救いではなく、自らの力で荒れた心を癒す方法を紹介してくれています。

    目を閉じることの大切さ

    草薙氏が最も大切だと考え、著書の中で折々で紹介しているリフレッシュ方法の一つに「目を閉じる」というものがあります。これは、テレビやスマホといった目を刺激する情報に日々遭遇する中であえて目を閉じることにより、自分自身がどのような妄想を日々抱いているかを客観的に判断するための手段です。
    私たちが日々反応していることは、そのほとんどが妄想であると草薙氏は指摘します。例えば他人が自分の悪口を言っているかもしれない、という考えも、明らかに本人が自分の目の前で話しているのを聞かない限り、それは妄想の域を出ません。また、仮に悪口を言っていたとしても、それは言った側の問題に過ぎず、自分自身がそれに反応する必要は無い、とも説いています。
    このような日々の悩みの妄想が生まれてくることを理解するには、目を閉じることで自分の心の内側に意識を向ける必要があると教えてくれています。

    人の目を気にしないために

    草薙氏自身、かつては大検合格後に東京大学を卒業され、大手シンクタンクで勤められた経歴をお持ちの方です。
    学歴社会は、空虚な競争により日々自分をすり減らす日常だったこと、そしてその渦中にいる人は皆失う事への恐怖を抱きながら生きていたように見えたことが著書の中で述べられています。
    この空虚さから抜け出すために、草薙氏はある一つの提案をします。それは「競争社会の中を違うモチベーションで生きる」というものでした。
    競争社会の戦いから降りて、今自分に何が出来るのかに集中することで、日々の焦燥から解放された状態で仕事を一心不乱に行うというものです。
    この考え方は忙しいとき、目の前の仕事に集中する以外に考えが思い運ばない状況を連想させます。
    同様の状態を平時から行っていれば、日々の焦燥感に身を焦がすこともありません。

    心の動きを観察し、不要な妄想を消していく

    草薙氏が書籍の中で伝えたいことは、自らの心は自らが責任を持って管理するものだという考えです。日々の生活の中で「あの人は私のことをどう思っているのだろう」と考えない日はありません。しかしそれは頭の中で考えている限り、まだ見ぬ妄想に過ぎないということをこの本は教えてくれています。人生に詰まったと感じた時、手に取って頂きたい一冊です。