買取り実績

  • 赤文字系雑誌の栄枯盛衰
    赤文字系雑誌の栄枯盛衰

    ファッション誌の中には毎月23日発売の女性ファッション誌の系統で「赤文字系」と呼ばれる雑誌群があります。具体的には20代前半を主要ターゲットにした異性を意識する上品なファッションを提案する4誌のことです。現在でいうとCanCam・JJ・Ray・ViViの4誌を指します。そんな赤字系の歴史情報です。

    1970年代から1980年代

    赤文字系雑誌の中で70年代から存在するのはJJのみです。そして、1970年代後半、JJは「ニュートラ」という当時流行したファッションを積極的に取り上げて部数を伸ばし、一気に日本を代表する女性ファッション誌となりました。
    その後、1980年代に入るとCanCam・ViVi・Rayの順番で3誌が続々創刊され、この「赤文字系」というジャンルが確立しました。
    なお、JJはこの時期、賀来千香子など多数のスターモデルを輩出しました。

    1990年代

    1990年代に入るとJJ(光文社)に加えて、大手の小学館によるCanCamの人気がどんどん上昇するようになりました。具体的にはこの時期に長谷川理恵・米倉涼子・藤原紀香などのスターモデルを輩出しています。一方のJJも梅宮アンナを擁し引き続き高い人気を保っていました。逆にViViとRayはやや影の薄い存在でした。

    2000年半ば、CanCamのブームが起こる

    2000年代前半、CanCamは山田優・押切もえ・蛯原友里をメインキャラクターとして猛プッシュしていました。そんな中、すでに人気だった山田優に加え、押切もえ・蛯原友里の人気がモデルの枠を超えて爆発し、国民的な人気を誇るモデル兼タレントになりました。そして、3人の圧倒的な知名度などにより、2000年代後半にCanCamは絶頂期を迎え、最大80万部の部数を誇る超人気雑誌へと成長したのです。
    一方で集英社は2000年代まで大手の中で唯一赤文字系雑誌が何故か存在しない出版でした。しかし、鈴木えみがSeventeenを卒業するタイミングで、彼女をメインキャラクターとしてPINKYという赤文字系雑誌を2004年に創刊。そして佐々木希等の人気モデルも輩出し一定の人気は保っていましたが、CanCamの圧倒的人気の中でいまいちファンを獲得できなかったからか、惜しくも数年で休刊となりました。

    2010年代に入り、赤文字系雑誌全体の人気下降が止まらず

    2000年代後半に山田優とエビもえコンビの爆発的な人気で一気に部数を伸ばしてCanCamでしたが、3人が次々に卒業したほか、後に続く西山茉希や徳澤直子といったスターモデルも卒業し、2010年に入ると一気に部数が落ちるようになりました。さらにネットやSNSの普及によって女性にとってファッションのお手本になるのが雑誌だけではなくなったこともあってか、各誌ともに部数下落が止まらず、赤文字系雑誌の危機が世間で大きな話題となっています。

    赤文字系雑誌に未来はあるのか

    女性のファッションの教科書が雑誌だけではなくなったという時代の流れ場のマイナス点は確かにあります。しかし雑誌不況の中においてもずば抜けた能力の敏腕編集長がプロデュースする雑誌は部数をアップしている例もあります。そして、このジャンルはもともと女性誌の花形ジャンルだったという土台もあるため、たった一人によって人気が回復する可能性も十分あり、救世主の登場が待ち望まれています。